水出しの出汁が簡単で美味いということ。
うま味調味料やんわり反対派としては、出汁は自分で取るのがベターであるという結論に達するのは時間の問題であったように思われる。
味噌汁や煮物を作るときに出汁をまず取ってからというのは和食料理屋さんのちゃんとした料理である。
そして昆布やカツオ節の出汁を引いた味噌汁はやはりそれなりのうまさがあることは間違いがない。
家でもそれを実現したい。
ググれば出汁のとり方は出てくるもので、ネット時代の恩恵を十分に受けた結果、出汁は100均なんかに売っている出汁パックに適量の煮干しや昆布、カツオ節を入れて6時間以上置いておくだけでできるという。
気をつけるのは、水に対しての比率が10:1になること。1リットルなら10gの素材。
それ以下だと薄くなる。
もう一つは昆布とカツオ節、もしくは昆布と煮干しのように、グルタミン酸とイノシン酸の組み合わせにすること。うまみは、二種類をかけ合わせるとシナジーでめちゃめちゃうまくなる。
水出しのいいところは、取り出し忘れてもエグみや苦みなどの悪いところが出てこない。
煮干しなんか、はらわた取らなきゃいけない先入観があるが、平気なのだ。
出汁がらは、そのあと二番出しを引くといい。水5にたいして素材1で10分ほど煮込む。そしてキッチンペーパーなどでこす。
出しがらは味噌汁の具材にしてもいいし、野菜炒めに混ぜてもいい。
出汁は冷蔵で3日間保つので、便利だ。
うま味調味料やんわり反対派
これはわたしが勝手に名乗っているのだが、わたしはうま味調味料やんわり反対派である。
社会的な意義だとか、健康的な問題について疑念があるわけでない。
単純に、うま味調味料を使ってしまうと何を食べても同じような味になる。
素材の味の揺らぎが感じられなくなる。
季節や生産地、栽培方法、品種によって味香りが異なるであろう野菜を、そのまま楽しむにはうま味調味料を使わないほうがよいということ。